大耳小耳

 日本祭りで農林水産省が検討している和食試食会では大混雑が予想され、その場のみの盛り上がりで終わってしまうことを、現場をよく知る本橋県連会長は危惧した。それより、安倍首相来伯時にサンパウロ州と技術提携を結んだ潜水艇「しんかい」についてなど、日本の技術とブラジルの繋がりが示されるものの展示を、と本橋会長は逆提案したとか。でも、農林水産省がヘソを曲げて出展を取りやめることを恐れた外務省筋から叱られ、その案を取り下げたとの経緯も代表者会議で報告された。「思ったら言う」のがブラジル式。ヘソを曲げずに聞き流す〃国際感覚〃が欲しいところ?!
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 衆院選の投票所で、快く本紙のインタビューに答えた菊池由美子さん。快活で知性の感じられる話しぶりに「一体どんな仕事をしていたのだろう」と好奇心がそそられ、思わず職業を尋ねると、「ずっと主婦でした」と意外な答えが返ってきた。頭脳明晰でいる秘訣は何と「読書」という。「本を買出しに行くつもりで2年に1度日本に行く。今年はダンボール10箱分、船便で送った」とか。
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 ブラジル日本会議の忘年会に参加する予定のアパグループ元谷夫妻。その代表を務める外志雄氏は、自ら編集長を務める月刊誌『アップルタウン』を91年から発刊し、ペンネーム「藤誠志」として社会時評エッセイを執筆しているとか。同誌は、08年には田母神俊雄氏が航空幕僚長を更迭される「田母神論文問題」の原因となった『「真の近現代史観」懸賞論文』を主催したことで話題となった。徳力啓三理事長曰く、「日本の将来を憂う一人」とも。貴重な有識者の話を聞ける機会になるかも。