ベレンで天皇誕生祝賀会=日伯両国民も絆深める

 【パラー州ベレン発】在ベレン日本国領事事務所(小林雅彦領事所長)は11月26日夜、「領事事務所」としては初めての天皇誕生日祝賀会を、ベレン市内ヒルトンホテルのサロン・カラジャスで盛大に開催した。日系社会の各団体会長やブラジル人社会の招待客約150人が参加した。
 天皇皇后陛下の御真影と日伯両国旗が飾られた会場で、挨拶に立った小林雅彦・領事所長は「天皇陛下は81歳の誕生日を迎えられ、健やかにお過ごしになっている」などと述べ、日系社会の活躍状況やパラー州における日系人の地盤形成の状況などを説明した。また、来年は日伯修好通商航海条約締結120周年を祝い、記念式典をベレン・イベント会場(HANGAR)で行うと発表した。
 生田勇次会長(汎アマゾニア日伯協会)の乾杯の音頭で、皇室のいやさかが祈られるとともに、天皇陛下の誕生日が祝われた。同州在住の日伯両国民も友好関係を更に緊密にし、絆を深めた。
 「日系人同士も一同に集まって近況を話し合う機会も少ない折、こうした集まりは、日系社会にはなくてはならない行事だ」との声もあちこちで聞かれた。(パラー通信員 下小薗昭仁)