南米婦人がハツラツ交流=3カ国から60人が参加=料理、講習会で親睦深め=ブラジル婦人の活気に驚きの声

 農協婦人部連合会(ADESC)と中央開発コーポレーション(CKC)が共催し、6~8日の3日間、サンパウロ州サンミゲル・アルカンジョ市コロニア・ピニャールの青年図書館施設で「第4回南米婦人の集い」を開催した。日本農水省がCKCに委託して実施する「中南米日系農業者連携交流委託事業」の一環で、南米日系農家婦人の連携強化、経験知識の交換を目的に実施された。ブラジル始めボリビア、パラグアイから約60人が参集し、講演会や料理教室、農場視察などで交流を深めた。

饅頭作りの名人、鳥原寿子さんが栗饅頭の作り方を伝授

饅頭作りの名人、鳥原寿子さんが栗饅頭の作り方を伝授

 「今年は経費削減で交通費が自分持ちになったのに、遠くから集まってくれて本当に嬉しい」。同連合会の栖原マリーナさんは開会式で、しみじみ語った。規模縮小すら予想されたが、ADESCが経費の半分以上を負担し、昨年と同規模での開催が実現した。
 地元ピニャール文化体育協会の徳久俊行会長は「12年に移住地創立50周年を記念し、ビワ祭りを始め、観光農業、加工に力を入れている。加工に経験が深い婦人部の皆さんが集まってもらってありがたい」と歓迎の意を述べた。上芝原初美元会長は「料理教室も講演も自分達で企画した。自分達の力でこれからも続けたい」と語る。
 二日目は本紙の深沢正雪編集長が「文化伝承における移住地の重要性」をテーマに、人材輩出の苗床としての移住地や、家庭内の文化伝承と女性の役割の大切さを講演し、「文化形成真っ最中のブラジル国家における移民社会の役割は大きい」と述べた。
 続いて聖南西文化体育連盟広報理事の小川彰夫さんが「婦人部の重要性と役割」をテーマに、「体を鍛えて体重の制御を」「人を褒めろ」「一生仕事をしろ」「医者は賢く選べ」など、健康に長生きするための秘訣と、イビウナなど聖南西団体の例を挙げながら活性化のための提案を、自身の体験を基に面白おかしく講演した。
 ボリビア・サンファン移住地在住の近藤理恵さん(52、東京)は「私たちは来年60周年。8月の入植記念祭の盆踊りには800~千人が参加する予定」と話すと驚きの声が上がった。
 イグアス移住地在住の幸坂幸子さん(62、神奈川)は、「パラグアイで高齢者は『世代交代が大事』と、大切なものを伝えきらないまま手を引いてしまう感じ。もっと二世、三世への精神文化のつなげ方を、ブラジルを参考にして考えていきたい」と話した。
 ボリビアのコロニアオキナワ在住の池原尚子さん(53、神奈川)は「ボリビアの70代、80代はデイサービスに通っているのに、ADESCの人たちは同じ年代なのにパワフルで最前線にいる。最高に楽しい」と刺激を受けた様子。
 ADESCの鹿毛敬子さん(80、福岡)は「色々新しい物を作ったり、教えあったりして挑戦するのが楽しみ」と生き生きと語った。その後、山下農場などの果樹生産農家の視察をした後、3日目には図書館施設見学、討論会などの充実した日程を終えて解散した。