東西南北

 15日から、サンパウロ市セントロでの自動車の最高速度が変更されることになる。交通技術公社(CET)によると、リベルダーデやブリガデイロ・ルイス・アントニオなど七つの大通りとコンソラソン通りでは最高速度が時速40キロ、ランジェル・ペスターナ大通りをはじめとした七つの通りでは時速50キロに落とされる。これは同市が13年から行っている「アレア40」というプロジェクトの一環で、これまでにもラッパ(西部)、サンターナ(北部)、モエマ(南部)、ペーニャ(東部)で同様の規制が行われている。サンパウロ市としてはこの規制によって交通事故を減らしたいところで、うまくいくことに期待したい。
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 大サンパウロ市圏サントアンドレに、画期的な宅配法を編み出そうとしているピザ屋がある。その店、「ヴェロ・ヴェルデ」は、小型の無人飛行機にピザを乗せて運ぶ実験を10月に敢行し、手ごたえを得ている。これは、ネット販売企業のアマゾンなどが米国で行っている商品発送から学んだものだという。仮にこの方法でピザを宅配したい場合、民間航空監督庁(Anac)などの航空許可が必要となるが、飛行よりピザの安定の方が気になる。
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 10日に続き11日も強い雨がサンパウロ市を襲い、特に冠水が目立った南部では、マルジナル・ピニェイロスが通行止めになるほどだった。だが、この雨で10ミリ以上の水位の上昇を見たのはグアラピランガなど南部の三つの水系に止まり、カンタレイラやアウト・チエテの水位はむしろ下がった。地域バランスの取れた降雨が今後の課題だ。