コチア青年=三世訪日団が出発報告=14人が希望胸に日本へ

 コチア青年連絡協議会(前田進会長)が隔年で行なう「第3回コチア三世訪日研修」の団員が4日、出発報告に来社した。今回は10~19歳の三世14人(サンパウロ州11、パ州1、MG州2)と引率者3人の計17人が参加する。
 団長を務めるミナス・ジェライス州在住の佐藤公三さん(67、秋田、第二次34回)は、「ブラジルでは経験できないことを楽しみ、文化の違いを感じてほしい」とエールを送る。
 祖父がコチア移住者の長尾カチア美和さん(17)と友人の小笠原マイーザさん(同)は、「初めての日本だから食べ物、文化、観光地、雪、全てが楽しみ」と不安を見せず語った。
 ピエダーデの日語教室に通う菅野ルシアナさん(15)は、「2度目の日本。お正月を過ごす貴重な機会です」と胸を膨らませた。
 アルジャー市在住の石川雄二アンデルソンさん(19)は、「じいちゃんが生まれた日本という国を知りたくて参加した。大きくて綺麗な富士山を新幹線の車窓から眺めたい」と笑顔で語った。
 出発は今月27日。初めの1週間はそれぞれのルーツがある地域で正月を過ごし、その後1月19日まで団体で日本各地を巡る。