東西南北

 22日、午後から夜にかけて強い雨がサンパウロ州を襲い、サンパウロ市内でも被害が相次いだ。中央部のイジエノポリスでは倒木がタクシーを直撃し、乗客男性が死亡する事故が起き、南部イピランガでは川が氾濫し、警報が出た。市内では31カ所で冠水が起き、マルジナル・チエテや海岸方面に向うアンシェッタの中央車線など、通行止めとなる車線も出て、交通渋滞が相次いだ。公共交通機関では、市内中央部バンデイラのバスターミナルのプラットフォームが冠水し、地下鉄も3号線のサンタセシリアと1号線のアルメニアで駅構内に水が入り込んだ。CPTM12号線と7号線も冠水し、徐行運転や停止時間の延長などの措置がとられた。
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 この雨で23日午前9時現在でのサンパウロ州6大水系では、75・2ミリを記録したアウト・チエテをはじめ、4水系で水位の上昇を記録した。74・2ミリの降水を記録したグアラピランガでは月間降水量が196・4ミリとなり、12月の平均降水量(175・2ミリ)を上回った。ただ、カンタレイラの降水量は27・7ミリと比較的小さなものに終わり、水位の上昇もなかった。同水系の現時点での月間降水量は87・6ミリだ。
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 クリスマス・イヴを迎えた今日のサンパウロ市だが、大半の予報では引き続いて雨になると報じている。この状態は25日まで続くものと見られている。その後の天気は、26~27日は回復に向かうものの、大晦日の前までにまた雨が降りやすい天気に戻るという。祝いの時期に恨めしくはあるが、行楽に向かないサンパウロ市らしい天気は戻りつつあるか。