クリチーバ総領事館=約1万ドルの草の根協力=SC州の障害者支援団体へ

 日本政府が草の根・人間の安全保障無償資金協力により、サンタカタリーナ州カノイニャス市の「障害者を支える親と友の会」に対し9万7777米ドルの資金供与を行なうにあたり、在クリチーバ日本国総領事館が12月15日、同領事館で贈与契約の署名式を実施した。
 池田敏雄総領事、市岡晃領事ほか、同親と友の会からジョアナ・ラケル・セレメ・ミオト会長、シモネ・ジェルザ・スドスキ・ムニョス特別支援学校校長、アントニア・マリルダ・グラバ同校職員らが出席した。
 1974年に設立された同会は、サンタクルス特別支援学校を通じ、同市に在住する知的・身体障害者に対し、教育、医療、心理療法、理学療法などのサービスを提供してきた。現在の生徒数は約170人。
 生徒の送迎用車両が不足している上、車両に車椅子対応の装置も整備されていない現状から、車椅子用リフト付きマイクロバスの購入に対し、支援が行なわれることが決まった。
 池田総領事は「迅速にバスの購入が実施され、同会が運営する特別支援学校の支援サービスが改善されることを期待する」と述べた。また、現地で行われる来年の供与式に出席し、学校の生徒や関係者に会えることを楽しみにしているという旨を伝えた。
 ジョアナ会長は、「今般の支援は我が校の教員、生徒を勇気づけるものであり、日本政府及び総領事に深く感謝する」と礼を述べた。