在日ブラジル商議所=CCBJアワードを実施=日産のゴーン社長が受賞

 在日ブラジル商業会議所(マルコス・トゥリーニ会頭、CCBJ)は12月17日夜、「CCBJアワード・パーソン・オブ・ザ・イヤー」を開催した。会員の投票で大多数の票を集めた日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼CEOが、日本経済会を代表する経営者として表彰された。
 同アワードは、日本とブラジル間のビジネス振興に貢献した、両国の経営者の功績を讃えることを目的として創設された賞で、今年で3回目を迎えた。
 式典は100人以上の招待客を迎え、コンラッド東京で行われた。両国政府を代表し、アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使、マルコ・ファラーニ在東京ブラジル総領事、日本国外務省経済局兼中南米局参事官の宇山智哉氏らが出席、デザイナーのコシノ・ジュンコさんも来場した。
 マルコス会頭は、「ゴーン氏は日伯両国で成功した企業家の模範。また、ビジネス界で挑戦するには、人と違う行動や考え方が必要で、それによってさらなる協力が生み出されることを証明した」と語った。
 アンドレ大使も「我々にとって夢は見るものだが、ゴーン氏にとって夢は実現するもの」と賞賛した。
 ゴーン氏は、「このような賞をいただき光栄」と喜び、「この賞は、人や文化の違いがパワーや豊かさ、潜在的なビジネスチャンスの源となりうるものであり、それこそがルノーと日産のアライアンス(提携)を導いてきたものであるという私の考えを再確認させてくれた」と語った。
 同社は2000年にブラジル進出し、14年にはリオ州レゼンデ市に南米初となる生産工場を開設した。16年までに伯内市場シェアを2%から5%まで引き上げ、当地における自動車トップメーカーを目指している。