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舞台「柳田格之進」終盤の見せ場
舞台「柳田格之進」終盤の見せ場

弓場農場、年末公演に900人=音楽、バレエ、芝居=21演目で観客を魅了

 弓場農場(コムニダーデ・ユバ協会=弓場常雄代表)は昨年12月25、30の両日、毎年恒例の「クリスマスの集い」を開催し、900人もの人々が同農場を訪れた。同農場に暮らす56人が日頃の練習の成果を如何なく発揮し、音楽、バレエ、芝居の全21演目で観客を魅了した。同農場は1935年の創設以来「耕し、祈り、芸術する」をモットーとして盛んに芸術活動を行い、注目を集めている。

バレエの部のフィナーレ

バレエの部のフィナーレ


 25日晩、折からの雷雨が収まりを見せたところで、第一アリアンサ望月友三会長が登壇。在居者数の減少が続く同農場の現状を危惧しながらも「どんなに人が少なくなっても、年末公演は続けていきます」と高らかに宣言し開幕となった。
 第1部では、高山康子さん(69、二世)がベートーベン「悲愴」を奏で、続く弓場ジェニーさん(18、三世)がJ・Sバッハ「プレリュード第21番」を披露した。その後もフルート合奏や弦楽演奏など計15曲が披露された。
 第2部では、同農場のオリジナルバレエ「祭り」「虹の彼方に」に続き、熊本由美子さん作の「花」が初披露された。同作は、花が太陽に向かって喜んで咲いていく姿がテーマとなっている。レッスン風景をモチーフにした「レッスン―2014」も上演され、子供らの一生懸命に踊る可愛らしい姿に会場から歓声があがった。
 第3部では16年ぶり3度目となる「柳田格之進」が上演された。同名落語が原作。「金銭問題が生む人間関係の破局や理想的な主従関係、武士道についてなどを表現したかった」と演出・脚本を担当した矢崎正勝さんは語る。
 全編日本語での芝居となったが、会場にはポ語字幕用のスクリーンも設置され、非日語識者も楽しめる工夫がなされた。笑いあり、涙ありの熱演は約1時間半にも及び、観客から大きな拍手が贈られた。
 終演後、観客からは「合唱の迫力に圧倒された」「バレエの衣装や演出、フィナーレの方法にプロの技術を感じた」「毎年進化していると思う。年の最後に良い物を見た」など満足度の高い感想が多く聞かれた。

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