秋の叙勲「大変に光栄」=赤木、ローダス両氏に伝達

 在聖日本国総領事館(福嶌教輝総領事)の『2015年 秋の叙勲』の伝達式が6日午後、総領事公邸で執り行われ、赤木政敏さん(83、宮崎)に旭日小綬章、ジョアン・グランディーノ・ローダスさん(69)に旭日中授章が授与された。
 親族をはじめ、友人、コロニア団体関係者ら約45人が出席。同日夜には文協貴賓室で祝賀会が開かれ、約85人が2人の受章を祝った。
 福嶌総領事は祝辞で「日伯友好関係への貢献に深く感謝」と述べ、勲章、勲記を伝達した。
 赤木さんは、南米相撲連盟会長、国際相撲連盟副会長、ブラジル相撲連盟会長を歴任し、相撲の国際的普及と、日本と南米各国との相撲交流に貢献した。
 「今までやってきたことが認められた思いで感無量」と受賞の喜びを語りつつも、「自分より優れた先輩方は沢山いた。自分が賞に値する仕事をしてきたかは疑問だが、諸先輩方やサポートして下さった周囲の皆様、家族のおかげ」と感謝の言葉を述べた。
 妻のえみ子さんは「苦労を長年間近で見てきた分、賞の知らせを聞いたときは、嬉しくて涙が出た」と喜んだ。
 ローダスさんはサンパウロ大学(USP)法学部の教授で、2010年1月~14年1月、同大の第25代学長を務めた。任期中は、日本の諸大学と積極的な学術交流を推進。締結または、更新に至った大学間および部局間交流協定の数は、31件に及んだ。
 また、日本に関するセミナーやシンポジウムも積極的に開催、08年には法学部長として皇太子殿下をお迎えした。
 「大変光栄。日本とブラジルの交流を積極的に図れたのは、USPには、多くの日本人学生や教師が在籍しており、日本を身近に感じることができたから」と述べ、「学生や、大学関係者、特に二宮正人氏(同大法学部教授)の協力なくしてはあり得なかった」と感謝の言葉を述べた。
 日本については「伝統・継続力・革新性、これら3つが共存している興味深い国」と魅力を語り、「今後も日本とブラジルの関係強化に貢献したい」と抱負を語った。