東西南北

 サンパウロ市の中心地から離れた場所は、ロタソンと呼ばれる小型バス、マイクロ・バスが多いが、12日付アゴラ紙によると、そのサイズの故に車内が大混雑することから、最近では、別の線を二つ乗り継ぐ市民が目立つという。彼らはいったん家から遠回りになると思われる所に行き、そこから乗り継いで帰宅する。こうした行為を行う人たちは「バスが込んでる方が時間がかかる」「朝のピーク時に混雑したマイクロ・バスには乗れない」と不満を漏らし、さらには「こんな交通システムなのに料金を値上げするなんて」との憤りの声も漏らしている。料金値上げの前に整理すべき問題があったのでは。
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 降水量の心配はされるものの、にわか雨や雷雨は頻繁に見られている今期のサンパウロ市の夏だが、北部アグア・フリアでは、6日に起きたにわか雨で、70時間も停電の状態が続いた。近隣の住宅や商店では、停電で冷蔵庫が作動しないため食品が台無しになった店や、インシュリンなど冷やした状況が必要な薬が飲めない高齢者などがでた。住民らはエレトロパウロに電話しても対応を約束するが、同社社員が現場まで来たのは見ていないという。11日以降の情報が不明だが、短時間の雨でとんだ災難だ。
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 昨年の12月24日から中断していたサンパウロ市の交通規制ロジージオが12日から再開。12日は末尾番号1番と2番の車は午前7~10時、午後5~8時の乗り入れが規制された。あとは通常通り、13日の火曜は3番と4番、水曜は5番と6番、木曜は7番と8番、金曜は9番と0番の乗り入れ規制がはじまる。