東西南北

 強いにわか雨による冠水や倒木の被害が頻繁に伝えられている最近のサンパウロ市だが、12日に襲った雨がサンパウロ市にもたらした混乱は「停電」。時速85キロ超の強風を伴う強い雨で、約80万世帯、約240万人が被害を受けたという。翌13日にも暴風雨が起きた所があったため、14日現在、まだ約30万人の市民が停電で悩んでいるという。このため、14日午前1時には市民約20人が停電に対する不満を叫ぶデモ行進を行い、バンデイランテス高架橋を通行止めにし、渋滞を招いた。今月は雨が平年以下だが、平年並みなら被害はどうなっていたか。
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 11日にサンパウロ州グアルジャーの自宅アパートで電話線で絞殺された男性の軍警(40)殺害事件をめぐり、市警察は、同警察官の娘2人とその恋人など計4人を殺害の疑いで捜査している。市警は部屋の中で殺害されたにもかかわらず、同警察官の車が外に駐車されていたのを不審に思い、さらにアパートのポルテイロが娘らが車で逃げるのを目撃したとの証言からこの判断に踏み切った。この警察官は4年前に別れのもつれが原因で愛人に撃たれ、車椅子生活を送っていた。
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 パルメイラスは13日、前インテルナシオナルの主力選手アラン・パトリキや、U21セレソンのフォワードでもあるポルト(ポルトガル)所属のケルヴィンと契約を結んだと発表した。これでこのシーズン・オフ、パルメイラスが契約を交わした選手は14人となり、新聞には「今日の補強」と皮肉られる一幕も。全国選手権で降格寸前だった昨年の二の舞を避けるべく必死だ。