ニッケイ法律相談=その51=回答者 古賀アデマール弁護士

回答者 古賀アデマール弁護士

回答者 古賀アデマール弁護士

 質問=スポーツジム(アカデミア)に1年分の会費を支払いましたが、3カ月後に都合で通えなくなったので、9カ月分の会費の返金を求めましたが、応じてもらえませんでした。本当に返してもらえないのですか?
 回答=入会時にどんな書類にサインをしたかに関わりなく、返金を受ける権利があります。ただし、スポーツジム側に最初に受け取った金額の10%は返金しなくても良いという権利があります。1年内の3カ月は通ったので25%は消費しています。そこからスポーツジム側の権利10%を引き、あなたは最初に払った金額の65%を受ける権利があります。
     ◎
 質問=強盗に襲われて財布を奪われそうになり反撃して、相手に怪我をさせました(私は武道の心得があります)強盗側が被害者になり、私は加害者の立場に立たされてしまいました。正当防衛にはなりませんか?
 回答=例え相手に怪我を負わせても自分の身、財産を守ろうとしていた場合、正等防衛が成立して無罪になります。あなたが最初に襲われた証拠が必要になりますが、目撃者がいなければ、警察、又は刑事裁判所が相手の前科を調べることが有効です。ほとんどの場合前科があり、前科があれば有力な状況証拠になります。
     ◎
 質問=不動産を所有しています。自分には相続人がいないので、親族に名義変更をしておきたいのですが、その親族が自分より先に亡くなった場合、その人の相続人に権利が移ってしまうのはさけたいです。どうしたらよいでしょうか?
 回答=不動産の贈与をして、受け取った人が、贈った人より先に亡くなった場合に権利が贈った人に帰ってくる条件付での贈与ができます。また不動産贈与の場合、その不動産の価値の4%の税金がかかります。

 質問の送り先はEメール(ademarkoga@gmail.com)、FAX(11・3208・0733)、手紙(「ニッケイ法律相談」係、Rua Galvao Bueno, 470, 1o. andar, Liberdade, Sao Paulo, SP CEP 01506-000)まで。質問は日本語でもポ語でも可、ただしメールの場合はポ語のみ。質問内容をできるだけ明確にしてお寄せください。