大耳小耳

 25日に行われた福博村会創立80周年記念祭で記念碑の除幕式が行われた。石碑に刻まれた「福博」という村名の由来は、以前から「福岡の博多」から取ったとの解釈が主流であったが、大浦名誉村長によると「福(幸福)が博(ひろ)まる」との願いを込められているとの説も有力とか。来年の入植85年のイベントに向けて、ぜひ白黒をつけてほしいとの声も。それにしても除幕直前、野良犬が何を思ったか、石碑に小便をかけるというまさかのハプニング! 新しいものだけに、マーキング(縄張りの印)をしたくなったか。これも自然界の〃洗礼〃?
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 福博村会創立式典で大事なカメラを置き忘れた関係者がいたが、同会が大切に保管していたおかげで後日、無事に持ち主に届くことになりそう。編集部内では「日系行事でなければ、そのまま紛失していたに違いない」と話題に。そういえば先日の東京都友会の新年会でも「昨年の新年会でサングラスを忘れた方はおられますか」という呼びかけが。持ち主不明の落し物を責任もって保管するのも、やはり日本人の心を継承したコロニアの古き良き習慣か。
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 金沢市の紹介サイトを開設した佐藤紀行さん。JICA研修中に出会った石川県海外移住家族会の会長・中西真一さんは、サンパウロ市に石川県人会現会館ができた当時の会長・中西忠勇さんの親戚だったという。中西さんは数年前、日本祭りの同県ブースにも手伝いに来ていたそうで、県人会の留学生や研修生を受け入れ、出迎えや観光案内をする様子を目にし、「このような方の活躍のおかげで、ブラジルとの関係が続いている」と実感したとか。