会期末での電撃下議就任=三木正美マナウス市議=任期11日間の足跡残す

任命を受け宣誓する三木下議(右)

任命を受け宣誓する三木下議(右)

 今月が会期末となる現連邦議会の閉幕直前の1月20日、アマゾナス州に新たな日系下院議員が誕生した。マナウス市議を5期連続で務める三木正美氏(社会自由党・PSL・アマゾン州、53)だ。任期は1月20日から31日までの11日間だ。
 もともと議席の主だったエンリケ・オリベイラ元下議(団結の党・SDD・アマゾン州)がアマゾナス州副知事に選出され、その後任として1月2日から同議席に就いていたウンベルト・ミシェリス元下議もマナウス市教育局長に任命され、三木さんに議席が回ってきた。19日付で辞したミシェリス下議の後任に、20日付で就任した。三木氏は前任からの職員を全て引き継ぐ。
 ロライマ州ボア・ヴィスタ市出身の三木さんはマナウス市に5歳で移った。弁護士、農業技師、を経て1992年に、民主社会党(PMDB)としてマナウス市議に初当選して以来、5期連続で務めている。
 三木さんは、「短い任期ではあるが私の足跡を残したい。文化省に『マナウス自由貿易エリア(ZFM)内に博物館を作る』という提案をすることが、私の下議としての最初の一歩になる。アマゾナス州の経済の80%はZFMに依存しており、2017年には設立50周年を迎えるというのに、その歴史を伝えるものがない。私の提案はルアネー法(文化施設に寄付することによって所得税を免除するもの)を使って博物館を作ることだ」と本紙の取材に答えた。