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神内良一病棟を一部落成=発展続けるアマゾニア病院=自己資金で4月完工へ

神内良一病棟を一部落成

神内良一病棟を一部落成

 需要拡大に伴い、着々と拡張してきたアマゾニア病院。日本財団の寄付とブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)からの長期借入金で2001年に完工した第3病棟は、2階まで完成した段階で、資金的な問題により工事が中断していた。

最新医療機器を備えている

最新医療機器を備えている

 昨年5月から自己資金で工事を再開しており、現在約7割が終了している。4月頃の完工を目指す。アマゾニア福祉基金の発足を支援した日本国際協力財団の神内良一理事長を顕彰し、神内良一病棟と命名された。
 汎アマゾニア日伯協会での式典に先立ち、5階の集中治療室で落成式が行われた。仁和ウィルソン病院長は、「私も50歳で援協と同い年。及川先生や生田先生らの後を引き継ぎ、こうして病院長として50周年に参加でき光栄に思う。これから日系社会や地域社会のために、まだまだやるべきことがある」と挨拶した。
 テープカット後、生田勇治医師らが内部を案内した。新病棟は7階まであり、病室94床、手術室数8室、中央材料滅菌室20床、集中治療室20床を備える。最新医療機器も発注しており、新病棟の完成によりサービスは大きく改善するという。
 生田医師(68、山形、帰化人)によれば「病院で働く160人の医師の内、40人は日系人。患者は90%以上が非日系」。日・非日系の枠を超え、地域の中核医療施設として機能する。八十島会長は(56、二世)「完工したら市内2、3番目の規模になるだろう。職員数も、今の400人から700人ほどに増える見込み」との展望を語った。
 理事会で唯一の日本国籍者という松崎康昭副会長(64、福島)は、「4年くらい前に人事を新しくして二、三世の若い人を入れ、ブラジルの急速な法律の変化に対応できる体制を整えた。収益の大半は現存の病院で賄っていて、負債は一切ない」と良好な経営状況に胸を張った。

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