東西南北

 サンパウロ市での天気だと少し降雨があった程度の感覚だった10日、ミナス・ジェライス州にも近いカンタレイラ水系は、ミナス近辺での強い降雨にも助けられて26・6ミリの降水量を記録し、水位も0・4%ポイント増の13・7%に達した。また、他の水系では、アウト・チエテの水位が20・2%となって20%の大台突破。71・6%となったグアラピランガは昨年同日の水位を追い越した。ここ数日の天候も、当初、南伯のみに強い影響を及ぼすと見られていたサイクロン「カリ」の影響がサンパウロ州でも少しありそうだということになり、「少雨」とされていた向こう数日の予報も修正されてきている。さて、どうなるか。
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 民主社会党(PSDB)は11日、複数の社会活動団体が15日に予告している全国規模でのジウマ大統領の罷免を求めるデモに関し、「支持する」との立場を表明した。その声明でPSDBは、「政治モラルの低下と経済の崩壊に対する国民の気持ちはわが党も同じだ」と記している。なお、昨年の大統領選で同党から出馬し、最後まで大統領の座を争ったアエシオ・ネーヴェス氏は「選挙戦がまだ続いているという印象を与えたくない」として、このデモには参加しない意向だ。
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 昨年の大統領選で3位に終わったマリーナ・シウヴァ氏は10日、米国ハーヴァード大学での講演で「私たちは重大な汚職問題の渦中にある」と語ったが、「汚職問題はジウマ、ルーラ、FHC、コーロル、サルネイの誰の責任でもなく、私たちの問題だ」と語り、ブラジルで加熱する大統領罷免の動きを牽制した。