生長の家=立教86年、総裁法燈継承式典=4月に南米錬成道場60周年

大きなケーキで86周年を祝う

大きなケーキで86周年を祝う

 サンパウロ市の生長の家ブラジル伝道本部(村上真理枝理事長)で8日、立教86周年記念と総裁法燈継承記念式典が行われ、日系非日系あわせて約750人が集った。
 コーラス隊の「上を向いて歩こう」で式典は始まり、ブラジル国歌を全員で合唱、布教活動の歴史がビデオ上映された。寺前継雄副理事長は、「81年前、まだ組織活動ではなかった頃、ポルトガル語も分からない中で伝道して下さった先駆者のおかげで今がある」と挨拶をした。来賓の大田慶子下議も谷口総裁の教えに謝意を述べた。
 体験談発表では、18歳の時に事故で頭を強打したという日系男性が登壇。思うように働けないどころか徴兵検査でも採用されず苦しむ日々の中、生長の家の雑誌に出会い勇気が湧き、銀行に採用され、15年勤務した。退職後は再就職先がなく、うつ病に。生長の家で、先祖供養をきちんとしていないと指摘され、夫婦で墓参りに行き、謝罪と祈りを捧げると生活はすぐ改善した。「今は毎日が楽しく感謝している」と明るく締めくくった。
 褒章授与式では、長年活動に協力して来た約10人が、日本の本部で1日に行われた立教大祭で渡された賞状を受け取った。最後に宮裏準治ラ米教化総長の記念講演の後、86周年を祝うケーキを前に全員で『誕生日の歌』を合唱、大きな拍手で式典は閉会した。
 参加者で信仰歴50年の大高静子さん(90、岐阜)は、当地で生長の家に出会い、その教えに一度で惚れ込んだという。夫は最初興味を示さなかったが、一度講演を聞いただけで惚れ込み勉強するようになった。「教えのおかげで元気でいられ、幸せに暮しています」と笑顔を見せた。
 小野寺フェルナンド講師は、次代に繋げようと意欲的だ。19歳から活動に取り組み、息子も講師になった。「日本語の教えを分かりやすいポ語に翻訳しているから、皆が理解し生きがいを感じられるのでは」と翻訳の重要性を語った。
 今年はイビウナ南米錬成道場が60周年を迎え、4月29日~5月3日に日本語だけの一般向け錬成会が開催される予定で、現在特別プログラムを考案中だ。日本語の講演会は毎週水曜日午後1時~4時、伝道本部大講堂(Av. Armando de Arruda Pereira, 1266)で開催中。誰でも参加でき入場料は無料。毎回約90人程の参加がある。