下本八郎氏に名誉市民章=日本的な法案成立に貢献

 下本八郎元サンパウロ州議が16日、サンパウロ市議会から名誉市民章を受賞した。野村アウレリオ市議の推薦によるもので、授賞式には飯星ワルテル連邦下議、ウィリアム・ウー下議、在聖総領事館の佐野浩明首席領事、ブラジル日本文化福祉協会の木多喜八郎会長、サンパウロ日伯援護協会の菊地義治会長、ブラジル日本都道府県人会連合会の本橋幹久会長ほか日系諸団体の代表をはじめ、同氏長男の下本マルシオ雅生キング会計事務所副社長と家族ら約300人が出席し、受章を祝った。
 授章式は午後7時30分に市議会吹奏楽団の演奏で開会し、諸来賓が壇上から祝辞を述べた。野村市議は壇上中央で「貢献の大きさに比べ、この表彰は遅すぎたくらいだ」とのべ、名誉市民章を渡した。
 来賓や家族と一緒に記念写真を撮り、文協コーラス部が「下本八郎さんおめでとう」と合唱。続いてパーティー会場に移り、日本食を食べながら歓談した。
 州議6期24年を務めた下本さんは「高齢者バス無料」、小学校の「国歌斉唱・国旗掲揚義務」、「祖父母の日」制定、州立学校外国語選択科目に「日本語」を加えるなど日本的な文化や習慣、精神を取り入れた多くの法案を提出、成立させた。様々な日系行事に協賛する影の功労者としても知られている。