ランショ・ダ・トライーラ=聖週間前にTV局が取材=ピラルクーのバナナ包み焼き

 創業10周年を迎えるサンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区の川魚料理店「ランショ・ダ・トライーラ」(Rua Machado de Assis, 556)に24日午後、テレビ局RECORDの有名司会者、アナ・ヒッキマン(Ana Hickmann)の番組スタッフが取材に訪れた。来週が聖週間(セマーナ・サンタ)で、肉食を断ち、魚料理を食べる習慣があることから注目されたようだ。オーナーの坂口功治さん(66、福岡)が独自に考案した古代魚ピラルクー料理に目をつけ、取材陣が駆けつけた。
 半年前から提供しているこの料理は、ピラルクーをインディオ式にバナナの葉で包み、炭火で4時間かけてゆっくりと丸焼きにしたもの。
 この日は9キロ(14人用、770レ)のものが出され、試食した女性コメンテーターは目を白黒させながら「う~ん、神さまの味。信じられないくらいおいしい」と絶賛した。
 坂口さんは「包み焼きするから旨みが逃げず、皮が柔らかくなって味わい深くなる」と自信を見せた。
 注文は7キロ(11人用、550レ)サイズから。海老や香草を混ぜた特製ファロッファ、ピロンやご飯も付け合せで出てくるので、十分にお腹にたまる。珍しさと味のよさに加え、頭割りすれば十分にお得な値段といえそうだ。ただし、魚を確保するため2週間前に予約が必要。
 昼食時は正午から開店しており、月~金曜は午後3時、土曜は同4時、日曜は同5時まで。夕食時は火~木曜が午後6~11時、金、土曜は午後7~12時。
 予約や問い合わせは同店(11・5571・3051、vilamariana@ranchodatraira.com.br)まで、宅配サービスもある。

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 テレビ局RECORDが取材に訪れた川魚料理店「ランショ・ダ・トライーラ」には、ピラルクー養殖家の鴻池龍朗さんも姿を見せ、「刺身で良し、焼いて良し、煮ても旨い三冠王」と絶賛した。ちなみに丸焼きした場合、「尾っぽは筋肉質で引き締まった部分。背中はあっさりめで、腹回りは油がのっている」と説明し、部位によって違った味覚を楽しめるという。後日にはグローボも取材したという同店。ちょっと変った魚料理が食べたいときは良さそう。