■ひとマチ点描■和歌山県人会ピクニック=最高齢の上田高子さん(96、大阪)

上田さん(左)と娘のニーナさん(72、二世)

上田さん(左)と娘のニーナさん(72、二世)

 和歌山県人会による今年のイタニャエン敬老慰安ピクニック(3月14、15日)に参加した最年長。会員歴は約10年だが、ピクニックには20年ほど前から参加している。今回もカラオケ仲間とともにやってきた。
 1918(大正7)年9月29日生まれの上田さんは33年、15歳の時に家族と北パラナのカンバラ・バルボーザ耕地に入植した。コーヒー農園での日々を振り返り、「やったこともないし、とても苦労した」と懐古する。
 初日夜のカラオケ大会には自身もエントリー。息を切らすことなく元気な姿で歌い上げ、会場から拍手喝采を浴びた。現在もサンパウロ市ジャバクアラの自宅からカラオケのために、毎週リベルダーデの和歌山県人会館を訪れる。
 健康の秘訣を問うと「さぁ何かしらねぇ」と考え込むが、なんといっても週一回のカラオケ通いだろう。(祐)