日頃の鍛錬の大切さを痛感

 ひょんな事で、新聞社入社以来止めていたカラオケに参加し始めて約半年。週1回の練習さえ不充分なまま大会に出て、日頃の鍛錬の大切さを改めて感じた▼昔歌った曲のCDを作ってもらって出たのだが、練習の時に感じた違和感が本番の時も現れ、練習で克服しておかなかったものは本番でもごまかせない事を痛感したのだ。帰宅後、息子に「どこに行ってたんだ」と聞かれ、カラオケ大会に出たが高音部で声がひっくり返って失敗したと説明したら、「負ける事も覚えないとね」と妙な慰められ方もしてしまった▼会場で他の人の歌を聞いていると、万全の姿勢で臨む人達はミスが少ない事やカテゴリーが違うと発声などに差がある事が判る。出番直前にのどがカラカラになったり、平常心を保つのが困難になるのは、歌いこんだといえるほど練習していないせいだとわかっていても後悔先に立たず▼その昔、バレーボールをやっていた頃、練習を繰り返し、条件反射的に体が動くようになっていたため、ブロックの後方に落とされた対角線上のフェイントさえ拾えた事があった。だが、練習をした事がなく、違和感を残したままでは、スムーズな動きはありえない▼練習で培われた平常心と本番当日に向けたコンディション作りはカラオケもバレーボールも同じと改めて感じながら職場に来れば、新しく来た交流協会の研修生もバレーボール経験者とか。2面のスタッフの一人は、ポ語を覚えるためにブラジル人の中に入り込んで暮らそうと考えている。若い人達がコンディションの維持に気遣い、日頃の鍛錬を重ねつつ、息が長く、良い仕事を続けてくれるよう見守りたいなと改めて考えた。(み)