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 5月5日は子どもの日。日本ではそろそろ民家の上空に鯉のぼりが泳ぐ頃だ。川の両岸に渡したりや吊橋にかけたりと、様々な場所で鯉のぼりイベントが開かれる。季節感の希薄な当地にいると、どうもあの賑わいが恋しくなる。「七夕祭り」や「餅つき祭り」に続き、見栄えがよく豪快で、子ども好きなブラジル人にぴったりの「鯉のぼり祭り」。そういえば、ガルボン街の日本庭園にもよく上がっていたが、もっと目立つリベルダーデ広場にも上げても良いのでは。最近、中国新年とかにお株を奪われつつある東洋街だが、何かしてみては?
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 若者の仏教離れが進む日本では、諸宗派が信者獲得に知恵を絞る。最近人気なのは僧侶が働く「坊主バー」や、寺の一角を利用した「寺カフェ」だ。東京都代官山にオープンした「寺カフェ代官山」は「初めての写経」や「仏教雑学講座」「仏教アート講座」など変わった催しも実施しており、厳かな寺とは一線を画したカジュアルな雰囲気の中で僧侶に人生相談が出来ると好評だ。従来のイメージを覆すユニークな着想の数々は、当地でも非日系の呼び込みに使えそう。

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