希望の家総会=理事長交代で小渡氏就任=福祉登録維持で赤字30万レ

(左から)大野、小渡、上村各氏

(左から)大野、小渡、上村各氏

 希望の家福祉協会の定期総会が先月末行なわれ、理事長が交代した。あいさつのため4月24日、小渡ニバウド新理事長(58、同)と上村ジャイロ旧理事長(59、二世)、大野孔三副理事長が来社した。新理事長は「2割が新役員となるが、旧体制からの活動を継続できれば。創立者・市川幸子さんの福祉精神を継承したい」と抱負を述べた。
 木多喜八郎氏から引継ぎ、3期6年で定款上退任する上村さんは、「2年前の日本祭りで園生が行方不明、死亡した事故は今でも心が痛む」としながら、「温かい声援があったから続けられた」と感謝した。
 当日の会計報告では収入約407万3千レに対し、支出が約438万9千レで、約30万レの赤字になった。その理由を大野副会長は、COMAS(市社会福祉審議会)からの指導と、免税福祉団体の登録手続きのためと説明した。
 福祉団体登録を続けるために「医者を常駐させる」「准看護師は認めない」「介護士を増やす」といった指摘や指導を受け、人員整理と共に新人材の契約を余儀なくされている。
 それに伴い、15~20人の退職手続きにおよそ30万(例年5万)レを計上し、それが今回の赤字につながった。また13年末は104人だった職員が現在は114人に増えている。
 「園生数は職員の半分の67人。他にも『通学制にする』『機材を新品にする』などの指導があったが難しい点がある。人員、収支を整えることは新体制の課題。これほどの赤字は今回限りだろう」と話している。新役員は以下の通り(敬称略)。
 【理事長】小渡良俊(りょうしゅん)ニバウド【副理事長】大野孔三(第一)、下本ジルセ明美(第二)、上原テリオ(第三)、里見和男(第四)、中村正義マリオ(第五)【専任理事】中田清リカルド【書記】鴨井春海ルーベンス(第一)、上村ジャイロ恵(第二)【会計】江口清オメロ(第一)、橋本マルセーロ(第二)