東西南北

 治安維持警察隊が常駐しているリオ市の四つのファヴェーラ、マンゲイラ、マレー、ロッシーンニャ、アレモンで、16日夜から17日朝にかけて麻薬密売組織の抗争が発生した。16日夜抗争が起きたマンゲイラ地区では、商人のアレシャンドレ・オリヴェイラさん(36)が、自宅前で流れ弾を頭に受けて死亡した。兄のカヴァウカンテさんは遺族は怒りに震えていると述べた。17日朝は、マレー地区ビラ・ドス・ピニェイロスで麻薬組織の銃撃戦が起き、住民1人が負傷した。
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 16日午後、ブラジル空軍がセアラー州フォルタレーザ市から20キロ離れた同州ボアビアージェン上空でコカイン輸送中のセスナ機を発見し、同州内陸部サンタクルス市の空港に着陸を命じた。捕獲されたセスナは361・7キロのコカインを積んでいた。連邦警察が現場についた頃には乗組員が全て逃亡しており、逮捕者は出なかった。セアラー州で薬物を積んだ飛行機が捕まるのは最近1カ月で3度目だ。
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 ホームレス労働者運動(MTST)が16日、同日未明に大サンパウロ市都市圏で二つの不法占拠を行ったと発表した。同団体では、およそ1千世帯がこの行動に参加したとしている。占拠した土地の所有者の名前は明らかにされていない。600人によってテントが立てられたのはエンブー・ダス・アルテス市で、MTSTによれば、土地は放棄されていたという。軍警は不法侵入者らに催涙ガスを放ったが、怪我人は出なかった。もう一つはイタペセリカ・ダ・セーラ市で、MTSTは700人が占拠に参加したとしている。