東西南北

 リオ五輪関連施設建設の労働者が、給与の8・5%アップと、「基礎食料・衛生用品購入費」を月額310レアルから350レアルへ増額することを求めて19日よりストに入った。影響が心配されるのは、オリンピック村やデオドーロ総合競技場、ポルト・マラヴィリャ、地下鉄4号線とガレオン空港だ。デオドーロの競技場の遅れが一番顕著で、組織委員会は完成後のテスト大会が開けないと心配している。当面の予定は労使交渉が行われる22日までだが、分裂すれば延長される。
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 サンパウロ州の総人口が今月にも4千300万人に達する。10年から15年にかけての人口増加は170万人に上った。この数字は出生率、人口流入、および死亡率を分析して算定されたもので、これらの数値から2050年までの人口推移の予想も出された。サンパウロ州最大の人口密集地対であるサンパウロ市の増加率は、00年から10年までが毎年0・97%、10年から15年までは0.78%で、他の都市を下回った。
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 サンパウロ市グリセリオ区ノッサ・セニョーラ・ダ・パス教会に収容されているハイチ難民は、ベッドもシャワーも無い環境におかれており、小便器の水でシャワーを浴びる人さえ出ている。アクレ州から予告無しにサンパウロ市に送られてきたハイチ難民は教会を埋め尽くし、昨年10月以来、待合室を開放してハイチ難民を受け入れてきた同教会には現在130人の難民が暮らしている。同教会のパオロ・パリシ神父によれば、待合室は難民を一旦受け入れて登録作業をするためだけのもので、男女三つずつのトイレにシャワーはない。