ブラジル日本民謡協会=国内大会、若手が光る=中島幸夫さんが日本大会へ

 ブラジル日本民謡協会(塩野彰会長)が主催する「第48回日本民謡ブラジル大会」が先月26日午前8時半より、宮城県人会会館で行われた。サンパウロ州内外より集まった民謡愛好家約130人が歌声を競いあった。
 10月17日より東京・日本国技館で開催される日本大会への出場権をかけた代表者決定戦では、「最上川船唄」を歌った中島幸夫さん(三世、36)が優勝し、28代目の代表者の座を勝ち取った。
 歌謡大会での優勝経験はあったが、民謡歴はわずか2年程という中島さんは、「日本の歌は幼いころから大好きだったけど、民謡を始めたばかりの自分が優勝するなんて夢みたい」と笑顔で語り、「いつか日本の舞台に立ちたいと思っていた。後悔のないように心を込めて歌いたい」と日本大会に向けて意気込んだ。
 塩野会長は「今年は中島君の優勝のように、若手の活躍が光った。日本文化に興味を持たない日系の若者が多い中で、非常に喜ばしいこと。50回大会に向けて良い弾みになった」と2年後を見据えた。
 各部優勝者は次の通り(敬称略)。壽年A=仲村澄子、同B=瀧ヶ平功、高年=大村博子、青壮年A=長野秀男、同B=安永幸柄、少年少女A=朝秀さゆりレチシア、同B=藤本アナロベルタ、優勝者A=榊原真治、同B=会田郁子、同C=依田茂子、同D=大嶋裕一、名人位争奪戦=佐藤元宏、少年少女の部グランプリ賞=藤本アナロベルタ。