東西南北

 サンパウロ州グアルーリョスのタボアンで強姦事件が続いており、警察が捜査中だ。容疑者は5月末以来、少なくとも4人の女性を歯牙にかけた。最後の事件は今月11日未明に起き、容疑者が28歳の販売員の女性を黒いCelta車に無理やり連れ込む様子が監視カメラで撮影されている。13日には被害者の女性の証言をもとに黒人男性のモンタージュ写真が作成された。現場近くで同様の被害にあった他の被害者の一人は、モンタージュ写真の男性が犯人だと証言した。強姦犯罪の噂が広まって以来、同地区では女性の一人歩きはなくなり、親や夫が学校やバス停まで送り迎えするのが習慣化している。
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 13日午前、サンパウロ市南部グラジャウーのテオトーニオ・ヴィレーラ大通りでデモが行われた。このデモは南部の3箇所で不法占拠を行っている約2千世帯の家族が住居を要求して起こしたもので、同地区を管轄しているカペラ・ド・ソコーロ区役所まで行進を行った。このデモは6時20分頃からはじまり、同地区を走るバス94本に影響が出た。バスの運行は8時頃には正常化したが、占拠地帯の一つでは、14日朝、市による強制退去が行われた。
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 カナダで開催中のパンアメリカン大会では、五輪につながる競技全般の結果が気になるが、男子サッカーもやはり注目される一つだ。12日の初戦でカナダを4―1で圧倒したセレソンは、今日15日はエクアドルと対戦。今回のセレソンは22歳以下で、しかも欧州クラブで活躍中のメンバーをほとんど呼ばない地味な顔ぶれだが、収穫は少しでも欲しいもの。