東西南北

 サンパウロ総合大学(USP)の科学者が率いる宇宙観測チームが新たな惑星を見つけたことが話題となっている。チリの観測所で発見され、HIP11915と名づけられたこの惑星は、木星とほぼ同じサイズと軌道を持つ惑星だ。同様の惑星はこれまでにも多く発見されているが、同惑星は構成要素が太陽に似ている点で珍しく、新たな発見につながる要素があるという。発見者となったUSPのジョルジュ・メレンデス氏は「このような調査を行えたことに私たちは非常に興奮している」と喜びを語っている。ブラジル民としても、同チームのさらなる研究成果を期待したいところだ。
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 サッカーのリベルタドーレス杯の準決勝、ブラジル唯一の生き残りのインテルナシオナルは、本拠地であるベイラ・リオ(ポルト・アレグレ)での対ティグレ(メキシコ)戦を鮮やかな先制攻撃で、2―1で逃げ切った。同カードは22日に今度はメキシコに場所を移して行われ、引き分け以上なら、インテルは、前回優勝した、2010年以来の決勝進出が決まる。ブラジル的にはめでたいことだが、サンパウロ州発行の新聞での扱いが大きくなかったところは、いかにもこの国らしい。
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 14日、サンパウロ州プライア・グランデで15歳の少年ガブリエル・ピニェイロ・ソウザ・ジャヌアリオ君が、十代の少年2人に襲われ、銃で顔を撃たれて死亡した。ガブリエル君は携帯電話と乗っていた自転車を狙われたが、譲らずに抵抗したため、犠牲となった。自転車は、ガブリエル君が誕生日にもらった大事なプレゼントだったという。