各県人会が郷土食仕込み=日本祭りに向け直前準備

 本日24日に開幕する日本祭りに向け、各県人会が前日準備に大忙しだ。富山は朝から30人ほど集まり、コロッケの下ごしらえに汗を流した。元研修生や10代の学生も手伝いながら、千個以上を準備。おそろいのエプロンに身を包み、天ぷらやすき焼きの下ごしらえも進めていた。
 昨年6月に会館を売却した鹿児島県人会は、東洋街の飲食店「さむらい」で和菓子のかるかんを仕上げた。この日だけでも約550個を用意したが、翌日以降も追加で作っていくという。さつまあげはすでに作り終えており、婦人部らは「早めに売り切れるのでお早めに」と呼びかけた。
 お好み焼きが好評の和歌山県人会は、早朝から480個のキャベツを刻む音が会館に響いた。祭り開催中も、販売と同時進行で〃キャベツ部隊〃の準備が進む。総勢100人体制で運営を支え、4500枚以上の販売を目指す。
 新潟は会館改修の影響で利用スペースが限られたため、笹団子の販売をやむなく中止に。代わりに白餅の販売量を増やしたという。この日はもち米240キロの下準備を進めていた。南雲良治会長は「来年は創立60周年。式典を日本祭りに合わせて開催できれば、そこで物産展もできる」と、すでに来年に目を向けている。
 山口県人会はバリバリそばに使う肉類の下ごしらえを行なった。好評のいちご大福は、近郊サンベルナルド・ド・カンポ市の瑞穂村で4千個を用意。通称「山口村」と言われる同地で、関係者を巻き込みながら着々と準備を整えた。