サントス―横浜が交流開始=姉妹都市視野に3市議来伯

 サントス―横浜間で姉妹都市提携を視野に入れた交流が始まった。先月末に神奈川県横浜市から横山正人、斉藤たつや両市会議員が来伯し、サントス市に親書を提出した。横山市議(51、横浜)は「互いに窓口を立てて交流を進めると決まった。今回が第一歩」と意気込んでいる。
 4年前、横山さんが議員団の一員として来伯した際に、中井貞夫サントス市議との間で姉妹提携の話が初めて持ち上がった。中南米最大の港湾都市で移民が降り立った港サントスと、同じく港湾都市で移民船が就航した横浜には共通点が多いことから、移民史の共有も兼ねて交流を約束した。
 横山市議は「11月に神奈川文化援護協会が50周年記念式典をするので、それに合わせて市職員と再び訪れ、サントスで交流を進めたい」と語る。また「2都市の交流が上手くいったら、神戸も入れて3都市の交流もしたい」と両国の交流活発化に意欲的だ。
 横山さんと共に「横浜市議サッカーチーム」に所属する斉藤市議(42、横浜)も、「横浜FCの役員に会って、カズに交流への協力を要請した。彼もサントスには特別な思い入れがあるはず」と大物参入に向けて動いている。
 また今回、ブラジルの都市との交流の可能性を探るため、北海道札幌市の長内直也市議(50、札幌)も来伯し、二人に同行した。共に政令指定都市であることから、横浜の姉妹都市提携の経過を見るためにやってきたという。
 長内さんは「札幌は5都市と交流があるが、緯度の近い北半球の都市ばかり。南部の人には雪がすごく喜ばれるので、自分にないものを持っている都市同士が結びつくのがいいと思う。これから色んな交流が始まりそうだ」と話した。

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 ブラジル―北海道の交流を望む長内直也札幌市議によると、「北海道ではコーラより先にガラナが根付いたので、小さい頃からガラナを飲む習慣がある。味はブラジルのとそっくり」という不思議な歴史があるとか。また道選出の参議で、当地で盛んなYOSAKOIソーラン祭りの創始者でもある長谷川岳さんは、北海道大学の後輩だそう。さらに繋がりを強めるために、ぜひとも張り切ってほしいところ。