東西南北

 9日、サンパウロ市市議会で携帯電話のアプリによるタクシー・サービス「ユーバー(ウーベル)」の営業を市内で許可するか否かの投票が行われ、43対3の圧倒的大差で「認めない」が圧勝。正式決定はハダジ市長の採択に任されることになった。米国に本社を持つユーバーは全世界58カ国でサービスを展開しているが、ブラジルの自治体では営業を合法化する法律がなく、既存の業者が損害を被るとして猛反対していた。サンパウロ市のタクシー運転手たちはこの日、市議会前にタクシーを鮨詰め状態で並べ、ウーバー反対の抗議活動を行った。彼らは一斉にクラクションを鳴らし、時には炎をあげる光景も見られた。
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 10日、午前8時20分頃、CPTM9号線サントアマーロ駅のオザスコ方面の線路で車両故障が起き、ラッシュ時の乗客に影響が及んだ。問題解決には1時間ほどかかり、その間、同線はグラジャウー方面行きのホームだけを使っての運行となり、利用者の多くは、サントアマーロ駅を通る地下鉄5号線沿いにあるバス・ターミナルに向かい、対処した。9号線は両方向の車線の運行が回復した後も、12時30分頃まで減速運転を余儀なくされた。
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 来年2月に開催される米国のアカデミー賞の外国語映画賞部門へのブラジル代表として、レジーナ・カゼ主演の「ケ・オーラス・エラ・ヴォウタ」が選出されたことが10日に発表された。この映画は今年3月に米国やドイツの映画祭に出展されて高い評価を受けており、4部門にノミネートされた04年の「シティ・オブ・ゴッド」以来の成功も期待されている。