東西南北

 サンパウロ州では10日夜も降雨があり、各水系で20ミリ以上の降雨を記録。8日に降った大雨の効果もあり、11日午前9時までの累積降水量は、主要6水系すべてで9月の月間平均降水量を超えた。水位も全水系で上昇し、カンタレイラは15・7%、アウトチエテは14・8%となった。ただ、予報によると、雨が降るのは14日頃までで、それが明けると、北東伯に居座っている熱帯高気圧が勢力を拡大してブロッキング現象が起きるため、中旬以降は雨が降らず、最高気温が30度超の暑い日が続くという。そうなる前に月間平均以上の降水があったのはラッキーだったか。
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 7日、大サンパウロ市圏タボアン・ダ・セーラの市立学校の行進で、ドイツのナチスを象徴するハーケンクロイツを描いたボードが掲げられ、問題となった。ブラジルでは同マークの使用は憲法で禁じられているが、学校側は、行進はドイツをテーマにした歴史の勉強の一環で、他にバッハやベートーベン、マルクスなども取り上げたと釈明。行進では、白人優位主義者のヒトラーの下で開かれたベルリン五輪で、米国黒人の陸上短距離走選手ジェシー・オーウェンスが一泡吹かせたことなども盛り込まれていたという。
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 今週末のサッカーの全国選手権で、首位を走るコリンチャンスは13日に19位のジョインヴィレと対戦する。現在コリンチャンスはここ16戦で負けなし。この試合に勝って、次のインテルナシオナル戦に勝つと、コリンチャンスが2005年に作ったリーグ記録、18戦連続無敗の記録に並ぶ。05年の際は優勝したが今回も続くか。