東西南北

 昨日も報じた、サンパウロ市西部ブタンタンでの軍警による強盗犯青年2人の殺害事件の続報を。同件では、軍警が青年たちを殺害しただけではなく、状況証拠を偽造したり、その内の1人の青年を軍警が手錠をかけたまま民家の屋根から投げ落とし、その直後に銃で撃つなど残忍な手口が目立っているが、15日付アゴラ紙によると、投げ落とされた青年の父親は軍警だという。同青年の母親によると、青年は母親が未成年の頃、ミナス・ジェライス州で軍警に強姦されて出来た子供で、訴えを起こさずサンパウロ州に逃げるように引っ越して来たという。情報の真偽はさておき、軍警のモラルが問われているのはたしかだ。
     ◎
 連邦警察は14日、2002年のサッカーの日韓W杯で活躍した元セレソン選手エジウソンを、連邦貯蓄銀行を中心に展開された「宝くじ詐欺」の計画に参加した容疑で起訴する方針を固めた。同件では先週、関係者への逮捕状などが出されており、エジウソンもバイア州にある自宅を家宅捜査された。彼の従兄弟は既に逮捕されている。エジウソンはCAIXAの顧客のひとりで、当選者が引き換え損なった賞金を横取りするために偽の当選券を持って出向く人物に金を払いだすよう、役員にすすめていた疑いがもたれている。
     ◎
 寒冷前線到来に伴う先週の大雨や肌寒い日々とは一転して、今日あたりからサンパウロ州では最高気温が30度を超える暑い日が続くようだ。北東伯の大型の高気圧が勢力を拡大して南下するため、雨が戻ってくるのは10月に入ってからになりそうだとか。気温や湿度の変化で体調を崩さぬよう。