120周年花火祭り=若い親日ブラジル人沸かせる=オレスカとKAO=S

外交樹立120周年ロゴ

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 外交120周年を記念し12日、サンパウロ市インテルラゴス・サーキットで行なわれた花火祭りには、日本から2組のバンドが来伯し盛り上げた。
 午後3時半からステージに立ったKAO=Sの公演は、ロック調にアレンジした民謡「津軽じょんがら節」で幕開け。
 リーダー山切修二さんが「荒城の月」を、ボーカルの川渕かおりさんも迫力の剣舞などを披露し、1時間弱、全8曲で観衆を沸かせた。三味線奏者の寂空さんは「親日家が多く、日伯の友好関係の強さを感じた。ブラジル公演3回目のオレスカバンドがとても盛り上がっていたので、私たちも何度も来て公演したい。将来、南米ツアーができれば最高だ」と話した。

KAO=Sも観客を沸かせた

KAO=Sも観客を沸かせた

 そのオレスカバンドは2013年、14年のアニメフレンズに出演した実績を持つ。3年連続の来伯が叶い、メンバーは「人の温かさに触れて大好きになったブラジル。両国の良い関係が今後も長く続くよう願っている」とステージ上で呼びかけた。
 「自転車」などの楽曲を観客と一緒になって歌い、トランペットのSAKIさんは舞台を降りて客席を駆け回る場面も。公演を終えトロンボーンのHAYAMIさんは、「日本語のオリジナル曲を一緒に歌ってもらえて感激した」と成功を喜んだ。

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 120周年のメイン事業である花火祭りにはブラジルの人気バンド「パット・フー(Pato fu)」の高井フェルナンダさんも、わざわざミナス州ベロオリゾンテから駆けつけた。彼女が作った120周年のテーマ曲「ラブソング」は会場で流されていたが、演奏・披露はなぜかなかった。でも来伯したオレスカバンド、KAO=Sとは公演後、CDを交換。高井さんは「来年日本に行きたいと思っているので、その時はよろしくね」などと言葉を交わし、音楽で結ばれた友情を育んだ。
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 外交120周年と在聖総領事館100周年を祝して作られた「ラブソング」は、これまでお披露目される機会はごくわずかだったが、このたびインターネット上で誰でも聴けるようになった。同総領事館のサイトでは歌詞も公開されている(www.sp.br.emb-japan.go.jp/jp/jnot_15_09_love_song.htm)。さわやかなリズムにのせ、日伯をつなぐ愛の物語が描かれているようだ。視聴はコチラ(soundcloud.com/FernandaTakai/LoveSong)まで。