壮絶な人生綴る随筆収録=谷口範之さん作品集第2弾

自身二冊目の著書を持つ谷口さん

自身二冊目の著書を持つ谷口さん

 楽書き倶楽部や日系文学会員の谷口範之さん(90、広島)の作品集『雑草のごとく2』が刊行された。武本文学賞入選作品含む、随筆26本に加え5本の短歌を掲載。
 終戦後の壮絶な経験を「私のシベリア抑留記」、渡伯当初のアマゾン入植を「ガマ移住地移住記」(ポ語訳付)で綴る。
 その後のピエダーデでの農業生活を描く「バンコ・ド・ブラジル ソロカバ支店」「苺」等、自身の生涯を振り返るような作品になっている。
 谷口さんは「古い話も多いから、当時の手帳を見返しながら書いた。珍しい話もあるから若い人が読んだら驚くこともあるだろう」と語った。
 一般販売は行わないが、希望者は日毎叢書企画出版(11・3209・4954)まで連絡を。