東西南北

 9月30日、イボッピによる最新の世論調査の結果が発表され、国民の69%がジウマ政権に対し「悪い」との評価を行い、「よい」はわずか10%しかいなかった。ジウマ政権は6月に行われた調査では民政復帰後の大統領としての最低支持率記録を更新しており、今回はそれよりは若干良くなったものの、もはや「同情票」にさえ見えなくもない。それは、以前ならこうした支持率関連のニュースは、新聞のトップ記事扱いだったが、今回はラヴァ・ジャットやルーラ政権や現政権の疑惑に関する記事に押し出され、扱いも小さなものになっていた。これでは支持率回復は夢のまた夢か。
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 連邦会計検査院(TCU)は9月30日、サンパウロ市モノレール線17号線に関し、工事担当の企業の入札が、機軸となるプロジェクトも予算もないままに行われた疑いがあるとの見解を発表した。TCUによると、同線の入札は特殊なやり方で行われ、最終的なプロジェクトが決められたのは、入札企業が決定した後だったという。法律上、入札は基本プロジェクトと予算が決まってから行われなければならない。この件で、ただでさえ遅れている完成予定がさらに伸びなければ良いが。
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 9月29日にサンパウロ市東部シダーデ・リデールで埋められた状態で発見された4人の遺体について、市警は、これらの人々が州都第一コマンド(PCC)の行った内部裁判で粛清と決まった人物と同一ではないかとして調査中だ。市警によると、死体には残虐な暴行を受けた形跡があり、死体が埋められたのはひと月以上前だという。