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 現在、アメリカラチーナ記念館の図書館でおこなわれている「広島・長崎原爆ポスター展」。湯崎英彦知事と松井一實市長がそろい踏み。県と市の職員に聞いても、「同時に同じ場所に行くことはいまだかつてない」とか。被爆70年の節目に、移民県ゆかりのブラジルで、こうしたイベントに広島が力を入れているのは嬉しい限り。
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 祝賀式典を取材する度に気になるのは、原稿をずっと見ながら話す来賓の多さ。粗相があってはならぬという日本人気質のためか、文章を丁寧に読み上げるのだが義務的にすら思える。顔は下向き、シャッターチャンスも皆無。記者としては堂々と聴衆を見て話す写真を撮りたいところ。多少間違っても良いから、胸を張ってお祝いの気持ちを伝えてほしいものだ。