東西南北

 28日、ブラジリアの下院の「緑の間」で、市民団体のメンバー8人が柱に背中を向け、手をつないで輪をつくって座り込むという、ユニークな抗議行動を行った。この団体は、ジウマ大統領罷免を訴える市民団体で、この行為は、エドゥアルド・クーニャ下院議長に対して、下院での大統領罷免請求の審議を始めるよう訴えたものだ。彼らは「訴えが聞き入られるまでここを動かない」と主張しており、メンバーの中には長期の座りこみを想定して紙おむつを持参した人もいたという。罷免の審議は現実味を帯びてきたとは言え、まだ時間のかかることのはずだが。この熱意は果たして届くか。
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 サンパウロ市のパウリスタ大通りに近い富裕層居住街、オスカー・フレイレ通りに超高級公衆トイレができて話題となっている。見た目は高級ホテルの入り口風で、執事の格好をした従業員がお出迎えする。男女共10平米近いスペースで蛇口は金色、女性用はバスタブまでついているという高級トイレは、当面は11月25日まで毎日利用可。継続は使用状況次第だ。話題性だけの無駄使いにならないことを祈りたい。
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 サッカーのブラジル杯準決勝第2試合が28日に行われ、決勝はサントス対パルメイラスのサンパウロ州対決になることが決まった。サントスは第1試合と全く同じの3―1のスコアでサンパウロを圧倒。一方、パルメイラスは本拠地アリアンツ・パルケでフルミネンセに2―1で勝ち、合計スコアをタイにした後、PK戦で相手の相次ぐミスにも助けられ4―1で振り切った。決勝は11月25日と12月2日だ。