文協=文化空間プロジェクト=創立60周年事業も続々

 ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)が創立60周年を迎えるにあたり、文協地下の改築工事「文化空間プロジェクト」を進めている。呉屋会長、原田清評議員会長が来社し、改めてその展望を語った。
 呉屋会長は「料理ができるスペースなどを作り、もっと多くの人に利用してもらいたい。人の出入りを増やし、史料館の来場者も増やしていければ」と構想を語る。充実した機能を完備させ、会員を増やしていく方針もある。
 会員の増加は、資金調達のためにも不可欠だ。事業にはルアネー法が適用されるが、予算200万レアルのうち集まっているのは100万レアル。個人だけでなく法人会員も募っており、企業の文化活動にも同スペースを貸し出し可能にする。
 また創立60周年記念式典を12月17日に開催、60年にちなみ60人の功労者表彰をする。外交120周年事業としても行われる日本館の修復作業は、11月末から実施する。既にスギとヒノキの資材が到着しており、作業を行う中島工務店から7人の宮大工が訪れる。
 同地では16日から文協主催で日本文化イベントも催され、当地の芸術家による盆栽、陶磁器の展示、箏をはじめとした和楽器演奏などが行われる。