新津さん百歳祝いユバ句会=木犀、サビア句会も参加

稚鴎さん(中央)を囲んで記念撮影

稚鴎さん(中央)を囲んで記念撮影

 コロニア俳句界の最長老である新津稚鴎(本名・英三)さんの100歳祝いを兼ね、弓場農場で11日、記念俳句会が行なわれた。この日に合わせサンパウロ市の木犀句会(小斎棹子主宰)とサビア句会(広瀬芳山主宰)からも12人が来訪。ユバ句会9人と併せ、計21人という盛大な合同句会となった。
 新津さんは開催10日ほど前まで、脊椎の負傷で自宅療養していたにも関わらず、奇跡的な回復を見せ元気な姿で参加した。開会に先立っては同氏の百歳を祝って、同農場の女性陣が特性の大きなケーキを用意。祝福の拍手の中、にこやかにナイフを入れた。
 その後の午後3時半より大食堂で句会を開催したが、6~100歳までという四世代参加の前代未聞の句座に。サンパウロ市からの一行は翌12日朝、来年の新津さん誕生日の再会を約し、名残を惜しみつつ帰途についた。今句会の主な作品は以下の通り。
 はるのあさそらにいっぱいひかるくも(6歳)、ピンク色黄色に白や花イッペー(10歳)、「稚鴎!」の名乗り聞きたく春吟行(30代)、雑雑と畑入り荒らす草の春(50代)、百歳の八日を越ゆる春の句座(70代)、野に在って名句生む師やジャカランダ(同)、遠近や囀り繁き弓場の朝(80代)、白蘭の生命の限り匂ふなり(百歳)