東西南北

 依然として続く、サンパウロ州州立校の統廃合への抗議行動だが、昨日付でも報じた、11月30日にサンパウロ市西部ピニェイロスのレボウサス通りとファリア・リマ大通りで起きた道路封鎖の方法はユニークなものとして注目された。生徒ら約50人が、実際に州立校で使われている椅子をならべて座ったりしたのだ。いかにも子供が書いたと思われるクレヨンでの落書きが背もたれの部分に見かけられたりしたところなどは、「州は子供たちの大事な場所を奪うのか」といった、社会からの同情や共感を集めるには効果的か。抗議の長期化は必至だが、対話をもとに、くれぐれも穏便な解決を望みたいところだ。
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 かねてから話題となっていた、学生証によるコンサートや映画、演劇、スポーツ・イベントのチケットの半額サービスが、全販売分の40%にしか適用されなくなる法案が、12月1日から正式に適用された。この法案は、チケット購買者の大半がこの半額チケット制を利用しており、収益があがらないことを不服とするイベント業者などの要望で生まれた。法案審議の際、「半額が減る分、正規の価格が安くなる」との約束が交わされたというが、その成果やいかに。
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 サッカーのブラジル杯決勝のパルメイラス対サントス戦第2試合が本日夜、パルメイラスの本拠地アリアンツ・パルケで行われる。第1戦はサントスが1―0で制したが、得失点差は1点のみでホーム開催でもあり、パルメイラスにも勝機はある。得失点差で勝った方かペナルティーで勝った方が、リベルタドーレス杯進出となる。