裏千家=3代目を偲び宗旦忌=20年修行5氏に茶名も

 茶道裏千家ブラジルセンター(林宗一代表)が3代目家元・千宗旦氏の茶徳を偲ぶ『宗旦忌』を22日、サンパウロ市・文協ビル内の裏千家教場「伯栄庵」で開催した。
 ちびっ子から90代まで幅広い層から約100人が訪れ、濃茶や薄茶などを楽しんだ。点心席では刺身や吸い物、炊き合わせなどの懐石料理が振舞われ、30代の男性駐在員は「初めて来たが文協ビル内にこんな立派な施設があるとは驚き」と話し、茶道文化を堪能した様子だった。
 これまで代表を務めていた林宗慶さんが70歳で定年退職し、今年4月から宗一さんに交代している。宗一新代表は「非日系含め益々の普及を図りたい」と意気込みを語った。
 先立って行なわれた開会式では供茶、物故者追悼儀式のほか、20年以上修行した実績から柳生照代、新田美智子、原浜子、水本法子、小笠原晴子5氏らに茶名が授けられた。