東西南北

 昨日も報じた、サンパウロ市地下鉄やCPTM、一部のバス・ターミナルで、ビリェッテ・ウニコの自動課金機が使えなくなっている件に関し、地下鉄側がその理由を発表した。それによると、課金機を管理する企業の「レデ・ポント・セルト」が、市からの売上配当金の比率見直しが行われないことを不服として、先週末から予告なしに機械の作動を止めてしまったためだとか。地下鉄によると、課金機の正常化のめどは立っていないという。ビリェッテ・ウニコに課金できないと、バスと地下鉄の乗り換え割引も、無料になるはずのバスの乗り継ぎも出来なくなり、利用者に迷惑をかけ続けることになるのだが。
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 6日はサッカーの全国選手権の最終節だが、例年のごとく、リベルタドーレス杯進出や1部残留をかけた戦いが繰り広げられる日でもある。中でも、サンパウロ市民的に気になるのはサンパウロか。現在、リ杯出場をかけ、インテルナシオナルやエスポルチと4位以内残留を争っているが、サンパウロ市のライバル、コリンチャンスとパルメイラスが既に同杯進出を決めているだけに負けたくないところ。試合は敵地での対ゴイアス戦。勝ち、あるいは引き分けで進出が決まる。
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 来年からの州立校の統廃合を急遽とりやめたアウキミンサンパウロ州知事は、本頁の記事でもあるように、この件で支持率を下げた。13年のサッカーのコンフェデ杯前後のマニフェスタソンの加熱時もそうだったが、軍警が弱い立場の人たちを強攻に武力で押さえつけようとすることに対する国民の拒絶感はやはり強かった。ブラジルを治める上での教訓か。