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新業態の店内
新業態の店内

世界初=新生すき家がサウーデに=「現代の日本」がテーマ

 大手牛丼チェーン店「すき家」(ゼンショー社)の「現代の日本」をコンセプトにした国外向け新業態が、世界8カ国で展開する141店舗に先駆け、12月より聖市サウーデ(Av. Jabaquara, 1863)に開店した。今後も同様の業態がリベルダーデ広場や地下鉄サンジョアキン駅に近くに開店予定だ。
 店内の壁には米国人アーティストがデザインした東京タワーやだるま、招き猫がポップ調に描かれ、椅子や照明にもこだわり、明らかに従来型の店舗とは異なったお洒落な雰囲気が漂う。
 キャッチフレーズは「トーキョーボウルス(丼)&ヌードルス(麺)」。牛丼、カレーと9月から加わったラーメンを中心に、現代の日本人の日常的な食事を提供する。
 新商品「すき茶」(4レ~)も発売。抹茶をメインにフルーツゼリー等が二層になった新ドリンクだ。味はコーヒーゼリー、コンデンスミルク、パイナップル、クランベリーなど豊富。
 開発したゼンショー本社の廣瀬京子さんは当地視察を通し、「ブラジル人に程良い苦味を残しつつ、フルーツ等を加えることで更に親しめる味を目指した」と語る。
 すき茶を飲んだ丹治清香さん(30、二世)は「値段も手ごろで抹茶の味も残っている。少し甘めなところもブラジル人に合いそう」と話した。
 また抹茶味のシュー生地にソフトクリームをのせた「すきシュー」や味噌ラーメン等、新業態だけの新メニューも多数。
 ゼンショー国際事業部の市場調査責任者である永井元さんは、「今までは日本食としてのアピールが弱かったが、今後は前面に売り出していく」と説明。今後、メキシコやタイ等でも、同様の業態を展開予定だ。


□関連コラム「大耳小耳」□

 「すき家」を展開するゼンショーブラジル社の藤原智明社長にラーメンの売り上げについて話を聞くと、「好調を維持しているが、暑い日はやはり落ちる」のだそう。身体に染みそうな新商品・味噌ラーメンも、真夏のこれからにはありがたみも薄れるか。しかしメニューを見ると、新たに豚肉とニンニク入りラーメンの文字が。食べてみると、かなりパンチが効いた濃い目の味付け。ただ夏バテ対策のスタミナ補給にはもってこいかも。
     ◎
 「なぜ牛丼のすき家がブラジルではラーメンやデザートも販売できるの?」という疑問が浮かぶが、それは統括本社である「ゼンショー」が、ファミリーレストランから寿司、ラーメン、焼肉、しゃぶしゃぶ、うどん、パスタまでを多角展開する外食総合産業だからだという。コーヒー店まであり、分野はなんでもござれという感じ。すき家こそが、グループ企業群の一つに過ぎなかったようだ。このまま事業を広げれば、「メニューの多い牛丼屋」ではなく、いつかは本格的な「日本食の総合レストラン」になるかも?

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