秋の叙勲に小島、平野両氏=「今まで以上に貢献を」

 在聖日本国総領事館(中前隆博総領事)が『平成27年度秋の叙勲伝達・祝賀式』を8日午後、総領事公邸で執り行い小島友四郎さん(82、福島)に旭日小綬章、平野セイジさん(77、二世)に旭日中授章が授与された。日系団体代表者や家族や友人40人が見守った。
 小島さんはモジ中央日本人会長と理事を計14年間、福島県人会長を10年間務め、モジ文協第5副会長時代には、モデル校建設に尽力。一連の功績が認められた。
 「身に余る光栄だが、皆さんの支援のおかげ。今まで以上に地域社会の発展に貢献したい」と決意を新たに挨拶した。
 先月13日には霞ヶ関の外務省でも伝達式に出席、皇居にて天皇陛下から拝謁を受けた。「お祝いの言葉を頂きました。言葉にできない感動」と振り返った。
 平野さんはサンパウロ大学(USP)社会学部教授を長らく務め、05年から2年間副学長、現在は名誉教授として学内運営に関わる。08年には同大「移民100周年委員会」委員長として、外務大臣表彰を受けた。
 「小さなことかも知れないが、日系人として生まれた自分の活動が認められて感慨深い」と話し、日本国歌の意味を解説するなど、社会学者らしい挨拶をした。
 長年親交のある元同大法学部教授の渡部和夫さんは「大阪大や上智大等、日本の大学との架け橋になったのも大きな功績」と称え、現副学長のマリア・アルミンダさんも「このことは大学にとっても名誉なこと」と話した。