東西南北

 ジウマ大統領やエドゥアルド・クーニャ下院議長の罷免問題で揺れるブラジルだが、増加の一途を辿る小頭症児の件も気になるところ。サンパウロ州グアルーリョス市は9日、11月から今月2日までに生まれた小頭症児は、既に発表されている1人以外に5人増えて6人となり、過去5年間で最高だった3人の倍となったと公表した。これらの赤ちゃんとジカウイルスの関係は確認されていない。10日付アゴラ紙は、サンパウロ州で生まれた小頭症児はカンピーナス市の10人やサンパウロ市7人などを含む38人で、内11人がジカウイルスが原因とされていると報じたが、州保健局は9日、州内の小頭症児は54人で、ジカウイルスとの関係が確認された例はないと報告している。
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 サンパウロ市交通局が発表したデータによると、1~10月に市内で起きたバスによる事故は1547件で、13、14年の同期よりも減少したという。この2年は共に1700件を超えていた。また、バスによる事故が最も多かった通りは、セントロのランジェル・ペスターナ大通りで計22件、そのうち15件が人をはねたものだという。同大通りでは路上に店を出す露天商が多く、車道を歩く人が多いのが原因ではないかと分析されている。
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 10日はアルゼンチンのブエノス・アイレスで新大統領、マウリシオ・マクリ氏の就任式が行われたが、ジウマ大統領は遅刻し、マクリ氏の議会場での就任挨拶の瞬間を見逃してしまった。これは飛行機の到着が遅れたためで、午前9時に着くはずが11時15分に到着した。大統領府での襷授与式には間に合ったようだが、やれやれだ。