僧侶団の荷物、強盗被害に=パ国新寺落慶式に行く途中

 パラグァイのイグアス移住地に新しく建立された禅寺「眞應山拓恩寺」(島崎允法住職)の落慶式のために、日本から曹洞宗の僧侶ら約30人が8日に来伯した。彼らが持参した日本の有志から同寺のために集めた数珠やロウソク、仏具、おみやげなどの荷物とサンパウロ市の南米別院佛心寺の現地僧侶2人らが乗ったバスが9日午前1時半頃、パ国に向かう途中、パラナ州の路上で強盗に襲われ、携帯電話などの金品を奪われたという。
 関係者によると、グアリューリョス空港に到着した僧侶団は8日午前9時に、サンパウロ市のニッケイパラセホテルに到着。同10時から佛心寺の日伯外交120周年記念法要に参加した。
 同日昼頃、日本から持参した荷物と佛心寺側の僧侶数名が、長距離バスでパラグアイへ出発。その荷物には、眞應山拓恩寺のために日本全国の禅寺が提供した仏具も含まれていた。そのバスが9日午前1時半頃に強盗に襲われたが、仏具が盗まれたかは不明。
 なお日本から来伯した一行は、9日に飛行機でパラグアイに向かったため、被害には遭っていない模様。10日午前9時から行われた拓恩寺の落慶法要に無事に参加したという。