五木ひろし海賊版DVDか=アニェンビーの感動再び?!

 五木ひろしサンパウロ市アニェンビー公演の映像を収めた謎のDVDがリベルダーデ区ガルボン・ブエノ街『そごうデパート』内で販売されている。商品には上下緑色のスーツでギターを構える五木ひろしがパッケージされているが、印刷は雑で公式商品には見えない。また裏に注意書きのようなものが書いてあるが、不鮮明で読めない。
 購入すると価格は一枚40レ(15日現在)。普段から海賊版映画やテレビ番組DVDが5レ程度で販売されている同店で、なぜか五木ひろしだけ40レアルで直筆のサインや写真も飾られ、看板商品の扱いがされている。
 映像を見てみると、いくつものカメラアングルから撮影されており、専門スタッフが撮影したもの。ただし、少し画質が荒く、凝った編集もされていない。
 発売元がどこで、また日本に販売許可を取っているか等は書かれておらず不明。ただし、チャリティーショーで集まった福祉団体への寄付金の贈呈式が11日に文協で行われた際、主催者の池田マリオ氏が同品を関係者に渡していたのが目撃されている。
 先月21日、計5千人を動員し再演を熱望している人も多い。数百レの高額チケットは買えなくても、DVDだけなら買う人も少なくないだろう。一部情報では市内のカラオケ大会でも販売、既に計300枚以上売れたという話もある。
 もし無許可で販売されているなら、ブラジルに対する信用が崩れ、次回以降の日本人歌手の来伯実現に水を差す事に間違いない。「また来ます」と誓った五木ひろしにとっても、最後に裏切られた形になるだろう。

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 五木ひろしDVD販売中のサンパウロ市東洋街「そごうデパート」内の店舗だが、店内には、滞伯中の思い出の記念写真や本紙特集の写真グラフの切り抜きまで貼られている。DVDに収録されているのは2公演中の夜の部のみ。裏表紙には、なにやらゴチャゴチャと注意書きが書かれているが、あまりに字が小さくてまったく読めない。とにかくコンサートという興行自体は立派に終わっただけに、もしも、その映像が勝手に流出して海賊版が販売されているなら残念なこと。五木ひろし事務所に質問を送り、その反応を待ちたい。