「日伯友好深化を確信」=外交120周年委員会が解散

外交樹立120周年ロゴ

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 外交120周年記念事業実行委員会(梅田邦夫委員長=駐伯大使)は先月10日午後、最後となる第9回会合を在聖総領事館で行なった。3つの記念事業やジウマ大統領の訪日中止に関する報告がなされ、会議後に梅田大使らが取材に応じた。
 花火祭り、日伯共同事業展示会、日本館修繕が無事終了したことに加え、秋篠宮ご夫妻の来伯が周年事業の締めくくりとなった。民間でも全伯で年間およそ450もの認定行事が行なわれたという。
 梅田大使は6月の移民の日、11月には外交120周年記念の公聴会がブラジリアで行なわれたことを引き合いに、「交流年だからといって、議会で2度も公聴会を開く国はブラジルの他にない」と強調し、両国の友好深化を確信した。
 ジウマ大統領の訪日キャンセルに関しては「想定外」とし、伯産加工牛の日本向け輸出解禁(12月10日付け既報)や、官民ファンドJOINらによる鉄道建設(同12日付け既報)など訪日に備え準備されていた案件を伝えた。2回目となる中止に対して日本側でのイメージ悪化が懸念されるが、「しこりの残らぬよう努めることが必要」と語った。
 特別事業費にはルアネー法や一般寄付により約200万レアルが集められた。ヤクルト、三井物産、ブラデスコ、トヨタ、ホンダから大口の協賛があり、3月までに出版される記念冊子にて最終的な収支報告が掲載される。詳細は現在も調整中。
 なお2014年8月に立ち上げた同委員会は、この会合をもって解散となった。